端午の節句で思い出す食べ物と言えば『柏餅』、代表のお菓子ですね。
そこで気になるのが『柏餅の葉っぱ』って「食べられる?」
基本的には『桜餅の葉っぱ』は食べられ、『柏餅の葉っぱ』は食べられないと認識していました。
日本全国探せば、『柏餅の葉っぱ』を食べる地域があるかもしれません。
今回は、
- 柏餅の葉っぱを食べる地域を調査
- 柏餅の葉っぱを食べる事がおすすめ出来ない3つの理由
- 柏餅の葉っぱの種類は地域によって違う?
- 柏餅に葉っぱを巻く理由は?
- 柏餅の葉っぱは代用できる?
以上の内容で記事を書いていきます。
柏餅の葉っぱを食べる地域を調査
柏餅の葉っぱ。私の地域は丸い葉っぱ。コレはサルトリイバラの葉。ホントの柏餅の葉っぱは、ギザギザ。コレがカシワノキの葉っぱ。
皆さんの地域はどうですか❓#柏餅#季節外れな話題#植生 pic.twitter.com/IKOYz2LoFm
— haco garden designハコ (@hacogarden) December 23, 2021
『柏餅の葉っぱ』を食べる地域があるのか調べてみたところ、全国的に「食べない」という地域が大半を占めています。
一説によれば、「関西の一部」では『柏餅の葉っぱ』を食べるそうです。
また、各ご家庭で「食べる・食べない」は決まっているようです。
ただし、『柏餅の葉っぱ』を食べるご家庭はそれなりのアレンジをして食べているようですよ。
- お餅を「サルトリイバラ」の葉で包む
- 「ミョウガ」の葉で包む
- オーブンで焦げ目がつくまで焼く
- 電子レンジで水分を飛ばし、パリパリにする
普通に「柏の葉っぱ」を使わずに、「食用の葉っぱ」に変えて食べている所が多いようです。
しかしこれって『柏餅』ですかね?
柏餅の葉っぱを食べる事がおすすめ出来ない3つの理由
かっ、柏餅♪
葉っぱ食べない♪♪ pic.twitter.com/X0DpNzymov— バーキン7 (@Birkin_Seven) May 5, 2020
自分でアレンジした『柏餅』ではなく、普通に販売されている『柏餅の葉っぱ』を食べる事はあまりおススメ出来ません。
輸入品が多く信用できない
『柏餅』に使用されている葉っぱは近年、輸入品がほとんどです。
輸入先は中国や韓国が大半を占めています。
「柏」の葉は西日本では自生が難しくそのほとんどを輸入に頼っています。
日本での栽培でも気になりますが、「輸入品」と聞くとどうしても残留農薬等の心配をしてしまいます。
固くて食感がわるい
『柏餅の葉っぱ』は手に取るとすぐに分かりますが厚みがあり、固くて筋が通っています。
これはそもそも「食べる」ために巻かれたものでは無いからです。
「柏の葉っぱ」は食べにくく、消化もしにくいので食べるのはおススメしません。
特に小さいお子様やご年配の方は胃や腸に負担を感じやすいので必ず、「葉っぱ」を取り除いてから食べさせるようにして下さい。
保存料の使用
「柏餅の葉っぱ」は輸入品が多いと先ほどお伝えしましたが、長期間「葉っぱ」の状態を維持しないといけませんので、当然「保存料」を使用しています。
市販されている「柏餅」はその「葉っぱ」に付いた保存料の洗浄が完璧とは言いにくいものもあります。
少量の「保存料」であれば人体に害をもたらす事は考えにくいですが、「食べても大丈夫」と太鼓判を押しておススメは出来ませんね。
柏餅の葉っぱの種類は地域によって違う?
柏餅に使われている葉っぱ2種類!左はサルトリイバラで、右がカシワ。初めて気づいたよ~ pic.twitter.com/Ongkd46aWN
— 結枝(ゆえ) (@yuenotsubo) May 5, 2017
『柏餅の葉っぱ』は関東と関西では違うものが使われています。
『柏餅』と聞くと連想するのは当然、「柏の葉」だと思いますが、関東と関西では違います。
- 関東では柏の葉が多く使われています。
中部地方より上の地域では「柏の葉っぱ」を使用して巻かれています。
- 関西地方ではサルトリイバラが多い
関西から西の地域では「柏の葉っぱ」がいを使う事がほとんどです。
今は「柏の葉っぱ」は輸入に頼っていますので、「柏の葉っぱ」も普通に使われるようになりましたが、昔は日本の西側では「柏の木」は自生出来ませんでした。
その結果、「柏の葉っぱ」ではなく、「サルトリイバラの葉っぱ」が利用されていたそうです。
柏餅に葉っぱを巻く理由は?
シマダさんで柏餅買った〜〜♪♪普通に美味しい♪♪
懐かしいな。昔はGWはダンナの実家へ帰省して柏餅作りを手伝うのが恒例行事でした。和菓子屋だったから。私は葉っぱを巻く係でした。 pic.twitter.com/8wZsTiDmsO— だんご (@DangoHimu) May 5, 2017
「柏餅」に葉を巻く理由として3つ挙げられます。
乾燥を防ぐため
『柏餅』の歴史を振り返れば、江戸時代まで遡ります。
江戸時代には「ラップ」や「ジップロック」など便利なものはありませんので、そこで注目されたのが「柏の葉っぱ」です。
お餅を「柏の葉っぱ」で包むと乾燥を防ぐことが出来るとされていました。
殺菌作用に優れている
「柏餅の葉っぱ」の成分に『オイゲノール』という成分が含まれています。
この『オイゲノール』に「殺菌作用」があります。
江戸時代、冷やして保存なんて出来ません。
当然、常温での保存となりますので「柏の葉っぱ」で包み、『柏餅』を傷みから守っていたようです。
包み紙代わりに使用
『柏餅』って、葉っぱからなかなか剥がれませんよね?
この「柏餅」を直接、手で触ったりお皿に載せておくとべたべたになり汚れてしまいます。
お皿や手を汚さない為に「柏の葉っぱ」が利用されました。
柏餅の葉っぱは代用できる?
山から今日、取って来たかった物…
柏餅の葉っぱ
柏の葉は中々手に入らないので
サルトリイバラ で代用コレで、今度
柏餅を作りたいと思います! pic.twitter.com/FTlmjMBOCY— ∮§KIMU§∮ (@rechercher59) May 7, 2021
『柏餅の葉っぱ』を代用する事は可能です。
その場合、もはや『柏餅』と呼べないかも知れませんが、ご家庭で『柏餅』といってしまえば『柏餅』で良いと思います。
『柏餅の葉っぱ』の代用品として
- サルトリイバラの葉
- 朴の葉
- ミョウガの葉
等が挙げられます。
あとは食べられない物の代用品として、『柏の葉』のデザインをしたビニール製の包装がスーパーなどで販売されています。
こちらを使用する時には『誤飲』しないよう、十分注意してください。
柏餅の葉っぱを食べる地域はどこ?葉の種類は1種類?まとめ
- 『柏餅の葉っぱ』を食べる地域があるのか調べてみたところ、全国的に「食べない」
- 「関西の一部」では『柏餅の葉っぱ』を食べるそうです。
- 『柏餅の葉っぱ』を食べるご家庭はそれなりのアレンジをして食べている