みなさんは「えぐみ」って聞いた事ありますか?
「たけのこのえぐみ」という言葉を耳にしますが、この「えぐみ」が体に悪いとの噂があります。
「えぐみ」はたけのこに限らず、他の食べ物でもありますが本当に体に悪いのでしょうか?
何も知らずに食べてしまうと後悔してしまいます。
今回は
- たけのこのえぐみは体に悪いのか?
- えぐみってそもそも何なの?
- えぐみとアク抜きは別?
- 完全にえぐみを抜く方法は?
こちらの記事を書いていきます。
たけのこのえぐみは体に悪いのか?
スーパーで売られている水煮のたけのこと違い、たけのこ掘りに行ってゲットしたりご近所さんから頂いた、たけのこはしっかりと下準備をして調理しなければ、たけのこ独特の「えぐみ」が襲ってきます。
「たけのこ独特のえぐみ」とは「苦いような」「辛いような」何とも言えない感覚に襲われます。
この「えぐみ」は体に悪いのか?
結論は『過剰摂取はおすすめ出来ません』
「えぐみ」による苦さを我慢できるのであれば、少量食べても何も問題ありませんが、「えぐみ」が抜けていない、たけのこを過剰に摂取すると・・・
- 結石の原因になります
- 人によってはアレルギーが出てしまう事も
こうならない為に「たけのこのえぐみ」はしっかり抜いておく必要があります。
えぐみってそもそも何なの?
「たけのこのえぐみ」となっている成分は、
- ホモゲンチジン酸
- シュウ酸
この2つの物質が原因です。
『えぐみ』=『アク(灰汁』なんですね。
特に『シュウ酸』は体内に結石を作る恐れがありますので注意しないといけません。
この2つの成分はどちらも『水溶性』ですので米ぬかや重曹を使用して取り除くことが可能となります。
えぐみとアク抜きは別?
「えぐみ」は食べて「苦い」「辛い?」と感じる事で「甘い」「酸っぱい」と同じような感覚です。
一方、「アク抜き」はこの「えぐみ」を取り除く為の下準備であり、工程になります。
結果、「えぐみ」と「アク抜き」は全くの別物になります。
完全にえぐみを抜く方法は?
「たけのこのえぐみ」を完全に抜く事はおすすめしません。
理由として「えぐみ」を完全に抜いてしまうとたけのこ本来の「うまみ成分」「大事な栄養素」まで全て取り除かれてしまいます。
しかし、「えぐみ」をある程度、取り除かないとおいしく食べる事も出来ません。
そこで「えぐみを抜く下処理」「アク抜き」について紹介します。
一般的なアク抜き方法
準備するもの:たけのこが入る大きめの鍋、米ぬか一握り、鷹の爪1本
- たけのこの皮を2~3枚剥いだ後に根元のかたい部分と先端を斜めに切り落とし、縦に1本切れ込みを入れます。
- 準備した鍋にたけのこが全て浸かるくらい水を入れ、合わせてその中に米ぬかと鷹の爪を投入します。
- 強火で沸騰するまで待ち、沸騰したらたけのこが水から出ないように蓋をして弱火で1時間ほどゆでます。
- その間、お湯が減ってきたら水を継ぎ足す事を忘れないように注意してください。
- 根元部分に竹串を刺し、抵抗なくすっと通る様になれば火を止めてOKです。
- その状態のまま、完全に冷めるまで気長に待って下さい。
重曹を使ったアク抜き方法
米ぬかの代わりに「重曹」を使ったアク抜きの方法を紹介します。
基本的には「米ぬか」が「重曹」に変わるだけと思って構いません。
- 重曹は水1リットルに対して小さじ1杯で十分です。
- 重曹は必ず、食用の重曹を準備してください
「米ぬか」が準備出来なければ「重曹」で代用も出来ますが、「えぐみ」を出来るだけ取り除きたいのであれば「米ぬか」をおすすめします。
たけのこのえぐみは体に悪いとの噂!アクと何が違う?
- 「えぐみ」の『過剰摂取はおすすめ出来ません』
- 『えぐみ』=『アク(灰汁』なんです
- 「えぐみ」と「アク抜き」は全くの別物
- 「米ぬか」が準備出来なければ「重曹」で代用も出来ますが、「えぐみ」を出来るだけ取り除きたいのであれば「米ぬか」を使用